地島の海岸線に椿の苗を植樹

地島の海岸線に椿の苗を植樹

宗像プロジェクトのひとつ、離島支援に、地島の椿苗植樹があります。

地島は昔から自生のヤブ椿の群生があり、日常生活の中に取り入れられてきました。実を拾い、軒先で天日干しすること2種間。しっかり乾燥した種を、島にある特殊な機械にとおして油を抽出します。天然の椿油です。島の方々は、食用にしたりお肌や髪の手入れ、家財や工具、住宅の手入れなどに利用されているそうです。昨今は様々な品種のオイルが商品化され、私たちの生活の中でもいろんな油を見かけるようになりました。また、これらの天然の油は健康維持のためにも良いと話題になっています。

島は高齢化が進み、山の手入れも椿の手入れも行き届かなくなってきました。高所や急斜面での作業は高齢者には負担が大きい作業となり、だんだんと巨木化し、椿の実を拾うことも難しくなってきていると聞きます。そこで私たちは、島民の方々のご協力をいただきながら、景観保全と椿の再生を目的に椿の苗の植樹と手入れを行っています。

見ごろを迎えるには長い年月がかかりますが、少しずつ取り組みながら、私たち自身も地島のすばらしさを発見していきたいと思っています。

椿の苗に遮光ネットを設置していることろ  2019年6月16日
1年目の苗は丁寧に世話をすることが大切とのアドバイス