宗像市大島周辺にも優良なあかもく生育海域が存在します。
宗像市大島のあかもくの素晴らしい特徴を活かした商品を作ろう!宗像を訪れる方々に、宗像の魅力を伝えられるおみやげを作ろう!という宗像漁協大島支所さまとの共通の思いを込めて共同開発いたしました。その第1弾が、このあかもくせんべいです。

あかもくについて
あかもくとは一年性の大型褐藻で、藻場(流出後は流れ藻)を形成します。藻場は産卵場や幼稚魚の生育場としての機能があり水産資源の保護や増大に重要視されています。

あかもくの最大の特徴は、粘りのある食感です。この粘りは、フコイダンやアルギン酸などに代表される多糖類が関与しているとされています。特に、フコイダンは、抗血液凝固活性、コレステロールの低下作用、抗腫瘍効果などの働きを持つことが知られています。また、熱を加えることにより褐色から鮮やかな緑色に変化します。あかもくは、1月から2月の成熟途上期を経て3月には成熟期をむかえます。ごく短期間で生殖器床が発達し、湯通し加工して鮮やかな緑色、強い粘り、豊富なフコイダンが確認できる時期は、数週間という短期間に限られているそうです。

いまでこそ「あかもく」と言えば「ねばりのある海藻」で、健康にいいということが知られるようになりましたが、大島では平成15年ごろからあかもくの収穫が始まったそうです。当時は原藻を葉の形が残る程度に裁断しゆでて食べられていたそうですが、ぎしぎしとした独特の食感のせいもあって、あまり広く食卓に利用されることはなかったそうです。

日本にはあかもくの収穫が多い地域がほかにもあり、各地でさまざまな食べ方をされ広まっていったそうです。宗像市あたりでは、のどごしよく食べやすいようにミンチ機で細かく裁断され、強い粘りと海藻のいい香りともにツルツルっと食べられます。醤油やポン酢をかけてそのまま食べることが多いようですが、汁物に入れると風味がよく味噌汁やうどんのだし汁に加えるそうです。