大島の甘夏は、今では島の特産品として認知されていますが、もともと島では「夏みかん(品種不明)」が島民の間で楽しまれていました。その後、夏みかんの価格が落ち始めたことから50年ほど前から甘夏が栽培され、今では大島の代表的な柑橘類となりました。甘夏が植栽され始めたころから、他にも多くの品種が植えられました。

無農薬で栽培されているため、果実が実ってくると表皮に黒いすすのようなものがつきますが、これは有害なものではなく、柔らかい布などできれいにふき取ることができます。
畑に降り注ぐ太陽と、潮風と、雨などの自然の恵みをたっぷりと蓄えた甘夏みかんは、2月中旬ごろになると大きな果実を実らせ始めます。見た目にきれいなレモンイエローのような色をしていますが、この時期の甘夏は早生の状態です。香りが強く、畑に一歩入った途端に、甘酸っぱい香りが辺り一面に広がっています。果汁の量も多く、また色も濃いのが特長です。
甘夏の風味を強く感じることができる一方で、酸味(甘酸っぱさ)が強いため、生で食べるには少々時期が早いかなという状態です。これに対し、4月の甘夏は完熟状態となります。畑に広がる香りも、甘い香りに変わります。この頃の実は重たそうに枝を垂らしていて、低木のものは実が土につきそうなものもみかけます。果汁は早生のものより少なくなりますが、甘みが強く生で食べるには最適な状態です。

今年の海千の甘夏みかん明太子には、大島産の早生の甘夏みかんを使用しています。一口食べていただいた瞬間に甘夏みかんの香りや味わいがぱっと広がるように、甘夏みかんの特長を前面に出しています。

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