2018年のわかめ加工体験会は、3月28日の1回のみ実施できました。全3回の予定でしたが、ほか2回は強風のため出漁できませんでした。
地島周辺には曽根(そね)と呼ばれる海域があり、そこで生育するわかめがひときわおいしいということで広く知られています。
曽根は二つの海流(響灘と玄海灘)がぶつかり合う場所のことを言います。潮流が速く、また、丘陵地形ということもあって、浅瀬に茂るわかめは、葉を広げてたっぷりの日光を浴びています。
今回は春休み中ということもあり、お子さんのご参加も多くありました。
いつも食べているわかめがどんなふうに作られているのか、実際に見ていただくよい機会になったと思います。
これは、釜でゆであがったわかめを、海水でしっかりと冷ましているところです。
お昼ご飯は、現在は空き家になっている元民宿を一時的にお借りしました。
午前中の作業ではわかめの芯を抜くところまでを行い、午後からは塩もみの作業です。
たくさんのわかめを一斉に処理しないといけないので、この時ばかりは猫の手も借りたいぐらいの忙しさです。
わかめ作業の時は、普段は小屋に入ることもない島の高齢の方々もみなさんそろってお手伝いされます。
この体験会に参加される方々のお手伝いも、島にとっては大切な労力となっているのです。
身近なわかめですが、どのようにして作られているかを意外に知らないものです。今回の体験会のような機会を利用して、多くの方に地島の天然わかめのことをご紹介させていただきたいと思っています。